こんなに違う日本と中国のスキー事情 深見国興
最近の歯がゆい、悔しい思いを投稿します。3年前、オフシーズンのスキー練習に適した通年営業の人工雪の室内スキー施設が横浜市にあることを知りました。昨年と今年はクラブのオフ企画として、この小さな室内スキー施設「スノーヴァ新横浜」(長さ60m、巾30m、斜度15度)でクラブの練習熱心な数名の会員と滑って上達を目指しています。この大きさですから大回りは3ターン・小回りは5ターン程度しかできないため、低速の基礎的なスキーの練習には適している施設です。しかし最近中国で大規模な室内スキー施設の建設ラッシュの情報に接して、アジアのスキー先進国のはずの日本が中国に大きく後れを取っていると痛感しています。
日本のスキー事情
1998年の長野オリンピックの頃にスキー人口は1,440万人とピークでしたが、直後からスキー人気の落ち込みにより、スキー人口もスキー関連のビジネスも急速に冷え込み、1985年1,670ヶ所あったスキー場が2021年には450ヶ所に7割減少、スキー人口も2023年には280万人まで8割減少し、残った2割のスキーヤーの6割以上が40才代以上のシニア層と云う現状です。インバウンドスキーヤーの急増だけが目立つ昨今です。
中国のスキー事情
2022年冬季オリンピック北京大会誘致のために2015年に中国政府は国策としてウインタースポーツの振興と3億人の本スポーツ参加を目標に掲げました。その後に新型コロナの収束の反動も加わり、スキー・スノーボード人口は2016年の1,500万人から2024年には4,000万人を超える急増ぶりを呈しています。この人気、成長の原動力は25~45才代の若い年代層です。スキー場の数は北部地域を中心に2015年に500ヶ所以下でしたが2023年には700ケ所に4割増加し、その内42ヶ所が室内のスキー場で350万人が利用しています。室内スキー場が多いのが中国の特徴です。
中国の大規模室内スキー場
中国の大規模室内スキー場の建設ラッシュが続いています。2024年は59ケ所に達し、ハルピン、四川省成都、湖南省湘江、北京、上海市等大都市のアクセスの良い所に建設されました。今後は上海から1時間の太倉市と広東省深圳にも計画されています。これらの大規模室内スキー場のゲレンデエリアは2万㎡、コース長450~600m,4~6のレベル別コース設定で、宿泊施設、ショッピングモール、映画館なども併設の「スノーリゾート」型施設で合計9万㎡(東京ドーム2個分)ほどの設計となっています。数字ではピント来ませんが、新横浜のスノーヴァを縦に8~10倍繋げた初・中・上級コースを備えた何とも羨ましい施設です。
中国の政治・経済・地理・気候条件が成せる「ワザ」とは思いますが、いつの日か日本でも東京周辺にこのような施設が実現すれば、多少はスノースポーツの普及、振興の一助になると思いませんか。

広州融創雪世界

ハルピンの室内スキー施設
